少し昔のお話―
世界で一番大きな大陸の中で一番大きな国の偉大な王様は、ガントロン、ウィルフレッド、ノエルという三つの立派な剣を持っていました。
ガントロンは豪奢な装飾の施された大剣で、ウィルフレッドは瓜二つの美しさを持った双剣、そしてノエルは細身で華奢でしたが風のようにしなやかな両刃剣でした。
王様はそれらをとても大切にしていました。しかしある春―最初の戦争で、携えていたガントロンが無惨に折られてしまいました。
王様は真っ赤な血に染まったそれを抱きながら嘆き悲しみ、その夏―二回目の戦争を起こしました。
今度はウィルフレッドをその手に戦場を駆けました。血気盛んな王様はそれからもたくさん戦争をしました。
そしてある秋―残る剣はついにノエルだけとなっていましたが、その頃には王様はすっかり元気がなくなってしまっていて、ノエルも錆びゆく一方でした。
さて、王様には二人の息子がいましたが、彼らはすでにたくさんの剣を持っていましたので、錆びて使えない父の剣など必要としませんでした。
特に兄の方は乱暴者で、よく愛剣のオーガストとエミールを手に戦場を駆け回っては王様に心配をかけてばかりいました。
やがて王様が亡くなりノエルが朽ちてからは国は一層ひどく荒れましたが、そうなってからはもう知る由もありませんでした。
それからしばらく経った頃のお話―
すっかり平和になってしまったその国の、お飾りのような小さな王様は、まだ剣をうまく扱うことができません。
それどころか鋭く光る刀身がひどく苦手で、腰に下げられたたったひとつの愛剣も、いつも鞘に収められていました。
それはとても由緒正しい剣だったので、扱えるのは唯一王様だけだったのですが、それでも怖かったのです。
それなので、その剣は実際小さな王様を護る盾となっていました。
争いが嫌いな小さな王様は生涯、剣を手に取り戦うことを拒み続けるかもしれません。
たとえそうであったとしても、剣はその身の朽ちるまでただ主の意思に付き従うより他にはないのです。
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文章投稿とかとかすいません^^^
久しぶりにこういうの書きたくなったんでこの場を借りて投稿させてもらいました。相変わらずのセンスのなさだけど楽しかったからいいや。笑